具体的な仕事内容

具体的な仕事内容

プロジェクトの中心的存在

システム開発を依頼する企業からすると、作りたいシステムのアイデアがあっても、「どこに依頼すればいいのか」「どんなエンジニアが必要なのか」はわかりません。しかし、プロジェクトに必要なエンジニアを取りまとめるベンダーコントロールがいればすぐに必要な調整ができます。
ベンダーコントロールはプロジェクトのリーダー、あるいは中心的存在として全体をまとめ、管理しなければなりません。責任の重い厳しい仕事です。しかし、やりがいも多く、エンジニアとして幅を広げることができるでしょう。
ベンダーコントロールは企業によって仕事内容が異なりますが、一般的に以下の3つが主な仕事です。ひとつずつ詳しく見ていきましょう。

「社内の窓口」

ベンダーコントロールは社内の窓口となってベンダーとやり取りします。システム部門へのヒアリングを通じて導入したいシステムが何なのかを把握し、発注先のベンダーを探して価格の交渉や納期の調整を行います。
ベンダーによる開発が開始された後は、プロジェクトの進行やトラブルの有無をベンダーと連携してモニタリングを行い、トラブルが発生した場合は、自社とベンダーの橋渡し役として調整を行います。システムの納品後、実際に稼働してトラブルが発生した場合はベンダーに報告し、解決に向けて取り組むため、ITの知識や社内システムの理解、マネジメントスキルがなければ難しいでしょう。

「システムの精査」

納品されたシステムが期待通りのものかどうか、問題なく動作するかどうかを評価し、ベンダーにフィードバックするのもベンダーコントロールの仕事です。問題が見つかれば、システムのどこが悪いのか、望ましいシステムとどう違うのかを分析し、ベンダーに詳細な情報を伝えます。

「トラブルの解決」

プロジェクトにトラブルが発生した場合、ベンダーコントロールはクライアントと協力して問題解決にあたります。現状の要件定義では社内での実装が困難な場合、進捗が遅く納期に間に合わなかったり、社内から仕様変更の要望が出たりなど、さまざまなトラブルが発生します。この時、ベンダーとの調整を通じて問題解決を図るのがベンダーコントロールです。
また、トラブルを未然に防ぐために適切に管理するのもベンダーコントロールの仕事です。「開発が間に合わないので、運用で一時的にカバーする」「立ち上げ時期を延期してでも開発を優先してもらう」など、現状とシステム導入の目的を踏まえた上で提案していかなければなりません。

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    全体をまとめるベンダーコントロールには、リーダーシップやマネジメントスキル、適切に指示するスキルが求められています。また、最後まで仕事をやり遂げる責任感も必要なので、いい加減な性格の人には向いていないでしょう。

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    ベンダーコントロールとは何なのかをわかりやすく解説しています。ベンダーコントロールは社内SEの一種で、システムの導入を検討したり、ベンダーとの調整を行ったり、納品物の評価を行ったりするのが主な役割です。

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