当然ながら、ITに関する知識は必須です。社内システムの設計・構築・運用・保守をベンダーに委託するにしても、知識がなければ必要なタイミングで適切な指示を出すことができないからです。また、知識がなければ、納品物の品質を適切に評価・チェックすることもできません。ベンダーに問題点を伝えるにしても、その内容を正確に理解していなければ見当違いの指示を出してしまう可能性があります。
エンジニア出身者にはとても向いている仕事、といえますが、反対に、経験の浅い人やITに詳しくない人は知識不足で的確に指示が出せないので、ベンダーコントロールの業務を最後までやり遂げることは難しいでしょう。
ベンダーコントロールは「IT土方」と呼ばれることもありますが、必要な資格を取得すればフリーランスとしても活躍できます。トラブルシューティングからネットワーク設計までこなせるため、どの企業でも重宝されます。
ベンダーコントロールにはIT関連の仕事をしていた人も少なくありません。エンジニアの経験はベンダーコントロールの仕事に役立ちます。特にネットワークエンジニアの経験がある人はその経験を活かすことができるので、ネットワークエンジニアの経験がある人は積極的に採用される傾向があります。ネットワークエンジニアの仕事は主に「ネットワークの設計」「構築・監視」「運用」の3つです。
ネットワークの設計ではセキュリティや各種OSなど、サーバーに関する幅広い知識が求められますが、この業務はベンダー側のネットワークエンジニアと共通して考える項目でもあります。経験や知識があればコミュニケーションが取りやすくなるでしょう。
エンジニアの仕事はクライアントの要望を的確に把握して提案し、改善してはまた提案し、という作業の繰り返しです。さまざまな企業のシステムに携わった経験があれば、自社のITシステムの構成を考える際に大いに役立ちます。また、ベンダーにも希望を的確に伝えられるので齟齬がありません。
インフラとは、基本的には「下部構造」や「基盤」という意味ですが、どこに着目するかによって意味が変わってきます。IT業界では日米間の海底ケーブルも基盤なのでインフラと呼ばれますし、DNSなどのサービスもインフラといえます。
最近は、社内のネットワーク設定をはじめ、クラウド環境の管理などもインフラと呼ばれているため、インフラに関する知識と経験も求められています。
IT業界に特化した転職エージェントを利用しましょう。無料で登録できるので、1社ではなく複数の転職エージェントに登録することをおすすめします。多角的な視点でアドバイスがもらえるので、選択肢の幅も広がります。
ベンダーに適切に指示を出すためにもIT知識は必須です。IT知識がなければ内容を正確に理解できないので見当違いの指示を出したり、納品物のチェックが適切にできなかったりする可能性が高いからです。
関係各所の要望をヒアリングしたり、プロジェクトの進捗状況を確認したり、トラブルを回避したりするためには全体をまとめる存在が必要です。そのため、どのようなプロジェクトにもベンダーコントロールが欠かせません。
フリーランスエージェントは、求職者の代わりに営業活動を行ってくれるので業務に集中できます。また、タイミングを見計らって新規の案件を紹介してくれるため、時間が空いて収入が途絶える心配もありません。
全体をまとめるベンダーコントロールには、リーダーシップやマネジメントスキル、適切に指示するスキルが求められています。また、最後まで仕事をやり遂げる責任感も必要なので、いい加減な性格の人には向いていないでしょう。
ベンダーコントロールとは何なのかをわかりやすく解説しています。ベンダーコントロールは社内SEの一種で、システムの導入を検討したり、ベンダーとの調整を行ったり、納品物の評価を行ったりするのが主な役割です。